相剋さうこく)” の例文
谷崎潤一郎氏も谷崎氏自身の中に東西両洋の相剋さうこくを感じてゐる。しかし僕の「西洋の呼び声」と云ふのは或は谷崎氏の「西洋の呼び声」とは多少異つてゐるかも知れない。
「お前さんの家に、全く同じ歳の女が二人居ないか。この干支えとの人は、相剋さうこくする運勢を持つて居るから、同じ屋根の下に住んで居れば、一方がきつと一方に殺される。くれ/″\も氣をつけるやうに」