発企ほっき)” の例文
同じ日の同じ時刻に、上の官人かんにん発企ほっきによって持彦は加茂の川原に連れ出されていた。そして彼は秋おそいみそぎの水を浴びなければならないように、四囲の事情が迫っていた。
花桐 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
宴の発企ほっき者は岡山屈指の富豪野崎氏その他知名の諸氏にしてわれわれおよび父母親戚を招待せられ、席上諸氏の演説あり、また有名の楽師を招きて、「自由の歌」と題せる慷慨こうがい悲壮の新体詩をば
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)