瘟気おんき)” の例文
雪渓を吹き下ろす冷い風に、蒸し暑い谷の瘟気おんきがとれて、久し振りに蘇ったような気持になった。左岸の大虎杖の林の中では珍らしく鶯が囀っていた。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
正旦鶏子赤豆七枚を呑み瘟気おんきを辟くとあるが、鶏卵七つも呑んでは礼廻りの途上で立ちすくみになり、二日のひめ始めが極めて待ち遠だろうから直ちに改造と出掛けたものか