痴呆ほう)” の例文
旧字:癡呆
好いた女と一所に殺されて、後に祟りを残すなんて仕事が、馬十の痴呆ほうけた頭には、たまらなく楽しみだったかも知れないね
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
女に痴呆ほうけたために前後を忘れていたに過ぎないので、こうして本気になって、女にも酒にも眼をれず、絶体絶命の死身しにみになって稼ぎはじめると
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)