“痔瘻”の読み方と例文
読み方割合
じろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼が二十代に痔瘻じろうを患ったことのあるのを聞いていた。始終腸に苦情があった。彼の生国は県別にして一番、そういう患者の多数なところであった。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
最近になってやっとはっきり自覚するようになった葉子の痔瘻じろうが急激に悪化して、ひりひり神経を刺して来る疼痛とうつうとともに、四十度以上もの熱に襲われたからで
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
庸三は鑵入かんいりのスリイ・キャッスルを勧めながら、ずっと以前、同じ病院で、院長によって痔瘻じろうの手術をした時の話などした。その時博士は独逸から帰ったばかりであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)