もと『医心方』は巣元方そうげんぼうの『病源候論びょうげんこうろん』をけいとし、隋唐ずいとうの方書百余家をとして作ったもので、その引用する所にして、支那において佚亡いつぼうしたものが少くない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)