病後やみあが)” の例文
船頭が持つかいのような握太にぎりぶとな、短い杖をな、唇へあてて手をその上へ重ねて、あれじゃあ持重もちおもりがするだろう、鼻を乗せて、気だるそうな、退屈らしい、呼吸いきづかいも切なそうで、病後やみあがり見たような
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)