疊紙たたう)” の例文
新字:畳紙
其鞄の中にかにごろ/\と入れてある櫛や簪や笄や鬢附などを取り出して、斯んな髪結道具を入れて置く疊紙たたうを一枚張らうと思ひ立つた。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
けれども吉原なかに居た時よりは樂だと思ふ。まアどうかなるだらうと考へて大きな欠びをする。疊紙たたうを拵へるのもそろそろ厭になる。其處へ三藏が這入つて來る。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)