男体山なんたいさん)” の例文
旧字:男體山
空の晴れた日には、男体山なんたいさんなどの姿が窓からはっきり眺められた。社の森、日光の町まで続いた杉並木なども、目前めさきに黝んで見えた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それが原因で世人に知られていないのである、また蓮華れんげ群峰や妙高山みょうこうさんや日光白根しらね男体山なんたいさん、赤城山、浅間山、富士山からも見えるには、見えているはずであるが群峰畳嶂の中にあるから
平ヶ岳登攀記 (新字新仮名) / 高頭仁兵衛(著)
自分も陸地測量部の男体山なんたいさん図幅が出版されて、始めて「皇海山、二千百四十三米五」ということを知った。そしてその附近には二千米を超えた山がないのを見て、これは面白そうだと喜んだ。
皇海山紀行 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)