生藥きぐすり)” の例文
新字:生薬
手廣く生藥きぐすりさばいて居る總領の初太郎が一人つ切り、嫁や孫達多勢と一緒に、店の方に寢泊りをして、滅多に巣鴨へは來ませんから、まだ此處へは顏を出して居りません。
珠玉、細工物、ギヤーマン、羅紗らしや、それに南蠻物の生藥きぐすりの數々。その中には萬兵衞が呑んだと思はれる吐根とこんも、佐太郎を殺したと思はれる砒石ひせきも交つてゐたことはいふまでもありません。