ヒサゴ)” の例文
右方の力士はヒサゴ花を頭へ挿して出たが、瓠は水に縁のあるものだつたので、水の神の所属のシルシらしく、葵は、それに対立する神の一類を示したのだと思はれる。
草相撲の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
中古以後、秋の相撲節スマフノセチに、左方の力士は葵花、右方はヒサゴ花を頭へ挿して出た。瓠は水に縁ある物だから、水の神所属の標らしく、さうして見ると、葵は其に対立する神の一類を示すものであらう。
河童の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)