璽綬じじゅ)” の例文
さらに、御林ぎょりん将軍の郗慮ちりょに命じては、内裏へ入って、皇后の璽綬じじゅを奪りあげ、平人ひらびとに落して罪をあきらかにせよといった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「仔細これあり、今日、魏公曹操のお旨により、皇后の璽綬じじゅり収めらる。さようお心得ください」と、いった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いいながら、帝を玉座から引き降ろして、その璽綬じじゅを解き、北面して臣下の列の中へ無理に立たせた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)