獅噛しか)” の例文
玄關正面の見事の獅噛しかみは、雨の爲めに崩れ落ちた。幾度塗り直しても、毎年梅雨になると必ず落ちた。石の柱のやうに塗り裝うてある壁は、一年に二三度も剥げ落ちた。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
と切なそうに顔を獅噛しかめる。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)