猶可笑なほをか)” の例文
それはまるで腹の底からこみ上げて来る哄笑こうせうが、のどと唇とにかれながら、しかも猶可笑なほをかしさに堪へ兼ねて、ちぎれちぎれに鼻の孔から、ほとばしつて来るやうな声であつた。
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)