独木舟プラウー)” の例文
旧字:獨木舟
当て途なく流れてゆくこの独木舟プラウーのうえにも、ほの白い曙のひかりが漂ってきた。すると、いきなりキューネがハッと身を退くような表情になり
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
独木舟プラウーは、その間しだいに速力を早めてゆく。傾き、飛沫をあび、速さも約五十カイリくらいと思われる。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この、意外な東洋人の子におどろいたキューネは、がたがた独木舟プラウーをゆすってその子を起してしまった。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)