牛乳ちヽ)” の例文
丁度二時頃の今時分に毎夜此処ここ牛乳ちヽを取りに来た、自身でそれをしに来られなくなつた頃から私はもう死を覚期かくごしたなどヽ思ひ出すのです。ほこりの溜つた棚の向うの隅には懐中鏡が立てヽあるのです。
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)