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爽々
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すが/\
ふりがな文庫
“
爽々
(
すが/\
)” の例文
起された時は、夏の朝らしい
爽々
(
すが/\
)
しい陽が庭に一杯満ち溢れてゐた。彼は夢中で湯槽へ飛び込んで、
吻
(
ほ
)
ツと胸を撫で降した気になつたのだ。
明るく・暗く
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
何う考へてもあれは
爽々
(
すが/\
)
しく愉快で、未だに眼を閉ぢると、眼蓋の裏にあの妙なる踊り子の幻が髣髴とする位ゐなのである。
川蒸気は昔のまゝ
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
それどころか、彼女が彼に対する約(戯れだと彼は思つてゐたし——)を自ら破つて、嫁いで行つた時などは寧ろ
爽々
(
すが/\
)
しさを覚えたことを思ひ出すことが出来た。
小川の流れ
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
フロラの部屋の窓には
爽々
(
すが/\
)
しい朝陽が綺麗に当つてゐた。グリツプは、窓台の上の籠で陽を浴びてゐた。
鸚鵡のゐる部屋
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
有無を云はさずひツ捕へられはしないか? ——さう思ふと彼は反つて
爽々
(
すが/\
)
しい気がしたが
村のストア派
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
▼ もっと見る
馬鹿な日を送つたので疎かになつた仕事を取り返すべく、
爽々
(
すが/\
)
しく胸を踊らせながら——。
熱い風
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
細君は、彼の案外な自信の強さに力を得て、何かゝら放たれたやうな
爽々
(
すが/\
)
しさを感じてゐた。たゞ樽野は、仕事のはかどり憎さに伴れて冒頭の如き「何故——」を呟く自分を惨めに思つた。
鶴がゐた家
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
爽々
(
すが/\
)
しい陽の光りが、凪いだ水の上に銀色に映えてゐた。
夏ちかきころ
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
そして、自分が
爽々
(
すが/\
)
しい大人であることを悦んだ。
山を越えて
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
浴びて帰るのは至極
爽々
(
すが/\
)
しいことだらう。——亭主、さつき帰つたシリア人は、この店先きには何時も斯んなに具合の好い雨が降るので、それで、朝方までも斯んなに客がたて込んでゐるんだらう……なんて呟いてゐたよ。
山彦の街
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
爽
常用漢字
中学
部首:⽘
11画
々
3画
“爽々”で始まる語句
爽々颯々