煩悩熾盛ぼんのうしじょう)” の例文
「歎異抄」を一貫して流れている思想によって、煩悩熾盛ぼんのうしじょう罪悪深重ざいあくしんちょうの自覚を呼びさます機縁きえんとなっているせいなのかもしれない。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
ぼくの心に、そうした気持ちがうずをまいている限り、ぼくは、親鸞しんらんのあとに従って、自分を煩悩熾盛ぼんのうしじょう罪悪深重ざいあくしんちょうの人間だと観念するよりしかたがないのではないか。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)