無駄骨折むだぼねおり)” の例文
ソンナものを写すのは馬鹿馬鹿しい、近日丸善まるぜんから出版されるというと、そうか、イイ事を聞いた、無駄骨折むだぼねおりをせずとも済んだといった。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
帰り際に受付に顔を出して、今日の訪問客のことを一と通り訊いた事は言うまでもありませんが、病院の受付は一々患者の見舞客を記憶して居る筈もなく、これはほとんど無駄骨折むだぼねおりです。
笑う悪魔 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)