無頼漢ゴロツキ)” の例文
無頼漢ゴロツキなどゝいへば、社会の瘤のやうなものとしか考へて居られぬ。だが、嘗て、日本では此無頼漢が、社会の大なる要素をなした時代がある。
ごろつきの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
自分のかかあと、その間男まおとこをした界隈切っての無頼漢ゴロツキを叩き斬って、八ツになる友太郎を一人引っ抱えたまま、着のみ着のままで故郷を飛出して爆弾漁業者ドンの群に飛び込んだという熱血漢だ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)