“無畏(むい)” の例文
施無畏とは、無畏(むい)を施すということで、元来、仏さまのことを一般に施無畏と申しますが、ここでは観音さまを指(さ)すのです。畏(い)とは恐れるという字です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
また時には人身をも現じ、時には獣身をさえも現ずる。そうして衆生を度脱(どだつ)し、衆生に無畏(むい)を施す。——かくのごとき菩薩はいかなる形貌を供えていなくてはならないか。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
或は、結宮の本地薬師如来は衆生救済の仏等覚の菩薩なり。熊野第四宮十一面観音は娑婆世界、苦を救い無畏(むい)を施す仏にして、頭上の仏面を現して、衆生の所願をみて給えり。