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無上
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むしやう
ふりがな文庫
“
無上
(
むしやう
)” の例文
闇が彼の身のまはりに
犇
(
ひしめ
)
いて居た。それは赤や緑や、紫やそれらの隙間のない集合で積重ねてあつた、
無上
(
むしやう
)
に重苦しい闇であつた。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
油をかけた緑玉の様な雙の翊を
無上
(
むしやう
)
に振い動かしながら、絶大な海の力に対して、余り悲惨な抵抗を試みて居るのであった。
かんかん虫
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
ゆくりない日が、半年の後に再来て、姫の心を
無上
(
むしやう
)
の歓喜に引き立てた。其は秋彼岸の中日、秋分の夕方であつた。姫は曾ての春の日のやうに坐してゐた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“無上”で始まる語句
無上呪
無上権
無上法悦
無上涅槃
無上菩提
無上正徧知
無上正等覚
無上正等正覚
無上寶聚不求自得