“潮田又之丞”の読み方と例文
読み方割合
うしおだまたのじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太平記を借りうけて、今朝から手にしはじめた潮田又之丞うしおだまたのじょうが、その度に、きまって、書物から眸を離すので、そばに坐している近松勘六ちかまつかんろく
べんがら炬燵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
義士のうちで、潮田又之丞うしおだまたのじょうは年少者の方だった。口かずも少なく、武士には柔弱すぎるとも見える。それに一党中での美男でもあったという。だから討入り前には相思の女性もあったらしい。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)