潮干しおひ)” の例文
どうも見おぼえのあるような女だと思って、すれちがいながら傘のなかを覗いてみると、それがね、親分さん。それ、いつかの潮干しおひの時の女なんですよ
半七捕物帳:32 海坊主 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
このごろの朝の潮干しおひは八時過ぎからで日暮れの出汐でしおには赤貝の船が帰ってくる。予らは毎朝毎夕浜へ出かける。朝の潮干にははまぐりをとり夕浜には貝を拾う。
紅黄録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)