にはたづみ)” の例文
が、まだあそこを通りもしなければならない氣もするし、そこの泥濘やにはたづみの上に沁みた私のみすぼらしい黒ずんだ影が、はすかひに屋守のやうに落ちこんでゐるやうな氣がするのである。
星より来れる者 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
つま猫の胸の火やにはたづみ
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)