漂泊癖ひょうはくへき)” の例文
「そうですか、私も上海と広東へは、ちょと往ったことがあります、何か御商売でも」と謙作は云ったものの、その男の風体なりから押して漂泊癖ひょうはくへきのある下級船員ののんだくれであろうと思った。
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)