湲水くわんすゐ)” の例文
黄昏たそがれ家を出で、暫らく水際に歩してた田辺に迷ふ。螢火漸く薄くして稲苗まさに長ぜんとす。涼風葉をうごかして湲水くわんすゐ音を和し、村歌起るところに機杼きじよを聴く。
客居偶録 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)