深更おそく)” の例文
母親おふくろは源を休ませて置いて、炉辺で握飯をこしらえました。父親も不幸なせがれの為に明日履く草鞋わらじを作りながら、深更おそくまで二人で起きていたのです。度を過した疲労の為に、源もおちおち寝られません。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)