消音しょうおん)” の例文
仙太が地上に散らばった金貨を拾おうとかがんだところを、二階からカンカン寅が消音しょうおんピストルを乱射らんしゃして殺してしまったのだった。
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
寝ている龍子の心臓のあたりをポンポン打った。イヤ消音しょうおんピストルだからプスプス射ったというんですね、そこを待ち構えていた刑事諸君の手でつかまっちまった。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ポンポンなんて聞えなかった。……もっとも俺は消音しょうおんピストルだと思っているが……」
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
このように考えてくると、銃丸たまは車内でぶっぱなされたと考えるのが、本道ほんどうである。だが車内でズドンという音を聞いたものがないではないか。それなら消音しょうおんピストルを用いたものと考えてはどうか。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)