流離人さすらいびと)” の例文
萩に伏しすすきなび故里ふるさと流離人さすらいびとはこんな風にながめる事がある。故里を離れぬ藤尾は何を眺めているか分らない。母は椽を曲って近寄った。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)