津守つもり)” の例文
「六日。快庵、宗達、伯元と出水でみづ中山津守つもり宅訪ふ。内室、子息豊後介に対面。」中山氏の事は未だ考へない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「いや、知つてはゐなかつたのでせう。住の江の忘れ草が何であるかといふことは、津守つもり家の口伝くでんで、世間のものはただ勝手にそれを想像してゐるに過ぎなかつたのですからな。」
「編輯長チウト……津守つもりさんだすな」
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)