泛子あば)” の例文
今でも記念にして家にあるが、それは男鹿の漁船の網の泛子あばであって、海上安全戸賀港何の某とある。その時からして戸賀へはぜひ行ってみたいと考えていたのである。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そんなものはないかと気を付けているうちに、ふと目に入ったのは一個の泛子あばである。一方に「南秋田郡男鹿戸賀港」の文字が幽かに見え、他の面には「海上安全漁村繁昌云々」と書いてある。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)