河瀬かわせ)” の例文
給仕の河瀬かわせに手つだってもらって、自分たちの手でやることになっていたが、次郎も、都合がつきさえすれば、手つだうことにしていたのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
その七、八人の中から、わけても真犯人としての嫌疑をかけられているのは山本やまもと河瀬かわせとであった。
仮装観桜会 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
給仕の河瀬かわせが講堂にはいって来て、一番うしろの席で講義をきいていた次郎の耳に、何かこっそりささやいた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
河瀬かわせという少年の給仕がいて、茶菓さかをはこんだりするために、たびたび塾長室に出はいりしていたので、かれに中の様子をきいてみようかとも思ったが、それも何だか変だという気がして
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)