水口みなぐち)” の例文
そして今年の夏、東海道に各駅伝馬の制が定められ、彦坂小刑部がその事業の宰領にあった縁から、近江の水口みなぐち駅の伝馬問屋へはいり、その検荷役になることができた。
蜆谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
鈴鹿を越えて水口みなぐちから江州草津へ——この道筋は、京都に上るには当然な順路であるので、武蔵はつい先頃、通ったばかりのところであるが、年暮くれいっぱいに目的地へ着き
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)