比良八荒ひらはっこう)” の例文
波風は荒れ、舟は難船いたし、人も災をこうむることが多いのだそうでございます。そこで、この時分を、比良八荒ひらはっこうと申しまして、事に慣れた漁師でさえも、出舟を慎しむのだそうでございます。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)