殊勲てがら)” の例文
汝ら、日夜をわかたず、彼を追いかけて、殊勲てがらを競え。もし馬超の首をたずさえて来たら、その者には、千金を賞するであろう。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見よがしの殊勲てがらは、すでに殊勲にてはなきぞ。八幡照覧、信長の眼前、ただきょうを一期いちご無我無性むがむしょうに働く者ぞまことの織田武士なれ
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
敵中にはいって敵を突き伏すとも、いちいち首を揚げて手間取るまいぞ。斬り捨てに。突き捨てに。——次へ次へ今生こんじょうの限り敵にまみえよ。ゆめ、殊勲てがらを人に見せんと思うな。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)