武智麻呂むちまろ)” の例文
各々家をたて、武智麻呂むちまろを南家、房前ふささきを北家、宇合うまかいを式家、麻呂を京家と称し、各々枢機に参じてゐた。
道鏡 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
祖父おおじ武智麻呂むちまろのここで亡くなって後、父が移り住んでからも、大分の年月になる。父は男壮おとこざかりには、横佩よこはき大将だいしょうと謂われる程、一ふりの大刀のさげ方にも、工夫を凝らさずには居られぬだてものであった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)