欷歔しゃく)” の例文
弱いきぬを長く裂いてゆくように泣き続けて、やがてむせるようになって消えたかと思うと、また物悲しそうに泣くを立てて欷歔しゃくり上げる泣き声が、いじらしくてたまらなく聞えます。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)