“権中属”の読み方と例文
読み方割合
ごんちゅうぞく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
権中属ごんちゅうぞくの本山盛徳が主任の官吏として木曾の村々へ派出される日を迎えて見ると、この人はまた以前の土屋総蔵なぞとは打って変わった態度をとった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
地租改正のおりにも大いに暴威を振るった筑摩県時代の権中属ごんちゅうぞく本山盛徳とはどんな人かなら、その後に下伊那しもいな郡の方で涜職とくしょくの行為があって終身懲役に処せられ
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
以前の筑摩ちくま県時代に権中属ごんちゅうぞくとしての本山盛徳が行なった失政は政府当局者もそれを認めないではないが、なにぶんにも旧尾州領時代からの長い紛争の続いた木曾山であり
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)