榾薪ほたまき)” の例文
女ひとりと、いわれたので、彼はつつましく、土間の榾薪ほたまきに、腰をおろし、火桶に顔をかざしながら、話も遠慮がちに、黙然と、吹き荒るる雪の音を聞いていた。
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)