“榴弾”の読み方と例文
旧字:榴彈
読み方割合
りゅうだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アイヌと、熊と、樺戸監獄の脱獄囚との隠れ家だとされているこの千歳の山の中から、一個の榴弾りゅうだんを中央の学界に送るのだ。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
が今や二門の砲は、襲撃に便利な穴を、あるいはでき得べくんば一つの割れ目を、そこに作らんがために、障壁の中央めがけて榴弾りゅうだんを発射していた。
一刻後、太田ミサコはグリーブスな武者わらいをして、ハンド・バッグに一枚の紙片の重さを感じながら支那ホテルの階段に榴弾りゅうだんの音をたてて下降した。
女百貨店 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)