しかし艦内の一角では、極超短波きょくちょうたんぱによる秘密無線電話機が、鋭敏な触角しょっかくを二十四時間、休みなしに働かせて、本国からの指令を、ひたすらあこがれていた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
くわしくいうと極超短波きょくちょうたんぱを使う無線電話機で、耳のところに小型の高声器こうせいきがあり、のどの両脇にマイクロホンがあたっていて、空気服を着ている人は空気服の中で普通にしゃべれば
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)