極寂ごくさび)” の例文
平常閉してある庭中の幽雅は木々草石の上にこもっていて、穏かなすれない極寂ごくさびがあった。上流に突然とした砥草の茂りがあるのも、老巧な植木やの手なみが窺われていた。
庭をつくる人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)