椀形わんなり)” の例文
網代あじろより深い椀形わんなりの紙の塗笠ぬりがさかもしれない。ともかく、師直も師泰もよほど人目をきらったとみえる。意識的に馬混みの間を行き、いつも尊氏の背が見えるぐらいな所にいた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)