“根方(ねもと)” の例文
その女が前を横切る度毎(たびごと)に、桐の木の根方(ねもと)に土下座をして、あまたたび礼拝を捧げておりまする髯(ひげ)だらけの大男は、長崎の某小学校の校長で御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
さも大切そうに根方(ねもと)に砂を被せておりまするところがねうちで……しかし、それでも折角、世話してやった竹の棒が二三度も倒れますと……アレ、あの通り癇癪(かんしゃく)を起しまして
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
離家(はなれ)の床柱の根方(ねもと)へ括(くく)り付けますと、若旦那は疲れが出たらしく、そのままグウグウ眠って御座ったそうですが、やがてその中(うち)に又眼が醒めますと不思議にも、若旦那の様子がガラリと違いまして
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)