柳里恭りうりきよう)” の例文
柳里恭りうりきようといへば、聞えた遊び好きのね者ですが、この人は京都から大阪へ遊びに来るのに、いつも夜船よぶねに乗つて淀川を下つて来ました。そして帰りにもきつと夜船を選ぶことにきめてゐました。
余之れを見て始めて唐画の望あり。此頃家君の友人、和洲郡山わしうこほりやま柳沢権太夫やなぎざはごんだいふ(即ち柳里恭りうりきようである。)毎々客居かくきよす。因つて友人に托し、柳沢の画を学ぶ。(中略)十二歳の頃、長崎の僧鶴亭かくていと云ふ人あり。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)