枇杷塚びわづか)” の例文
花の白いのにさえおびえるのであるから、雪の降った朝の臆病思うべしで、枇杷塚びわづかと言いたい、むこうの真白の木の丘にうずもれて、声さえ立てないで可哀あわれである。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)