あの佐倉宗吾の芝居は三代目瀬川如皐じょこうの作で、嘉永四年、猿若町さるわかまちの中村座の八月興行で、外題げだいは『東山桜荘子ひがしやまさくらそうし』といいました。
半七捕物帳:60 青山の仇討 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)