杯口ちょく)” の例文
大番頭夫人は口で憎がるが、おおかめさんは機嫌よくお杯口ちょくを重ねて、お酌をしたり、してもらったりしている。
と誰かいうと、このお旗本は、杯口ちょくを下のぜんの上において、痩身そうしんの男が、猫のように丸めた背中をくねらし、木乃伊みいらみたいに黒い長い顔から、つまみよせた小さな眼を光らせて
父までが藤木さんに杯口ちょくを与えながらいった。