杓文字しやもじ)” の例文
或る時、女中が杓文字しやもじの影を壁に映した。僕はそれを見て卒倒し、二日間も発熱して臥てしまつた。幼年時代はすべての世界が恐ろしく、魑魅妖怪に満たされて居た。
僕の孤独癖について (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)